2007年01月16日

中国残留孤児問題ー安倍首相の政治決断を

敬愛してやまない井上ひさしさんに、次のような言葉がある。
「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に」
なんと、素晴らしくステキな言葉だろう。文章を書くにあたっての心構えとして、これ以上のものはなかろう。
付け加えれば、書くに値することを書きなさい、ということであろうか。
本日の朝日「オピニオン」欄(13面)の「政態拝見」は、中国残留孤児支援をテーマにした達意の文章だ。
「複雑なことの本質をえぐって分かり易く、その本質を語ること深く、しかも柔らかいスタイルで批判は鋭い」
何よりも、安倍首相自身の拉致家族問題への筆法をそのまま借りて、中国残留孤児支援の政治決断を迫っている、その論建てのみごとさ。こんな文章を手際よく書ける能力を身につけたいものだ。
ときどき嫌いになりそうな朝日だが、この記事はステキだ。