日民協事務局通信KAZE 2006年10月

 全法務労組中央との懇談会賑やかに終わる


 全法務労働組合と日民協との交流・懇談会が一〇月五日に開かれました。去る六月の全司法労組との懇談会に続くもので、〇六年度日民協運動方針の具体化第二弾。予期以上の成果でした。

 全法務労組側は岩波委員長、佐藤書記長はじめ本部専従中執八人、日民協側は中田理事長、海部事務局長以下一〇人が参加しました。

 午前一一時半、法務省正面玄関に集まり、全法務書記局へ。全法務本部は、法務省二階、日比谷公園側、祝田橋寄りにあり、執務室と会議室があって、快適な環境とお見受けしました。

 そこに荷物をおいて、二〇階の食堂へ。あらかじめ予約してあったおかげで、皇居と皇居前ひろば、大手町方面がパノラマで広がる特等席に陣取り、あっちこっち見回しながらのにぎやかな昼食でした。食堂の下が法務大臣の執務室とか。

 ゆっくり時間をかけて、昼食と外の景色を楽しんだ後、庁舎案内で赤レンガの法務資料室へ。

 有名な法務省赤レンガの建物は、明治政府が近代国家の体制を整えるため、官庁集中計画に着手したが、実際に建てられたのは司法省と大審院だったという。

 岩波委員長とは長い付合いという法務史料展示室の専門官が懇切丁寧な解説をしてくれました。

 赤レンガ棟は明治二一年に着工、二八年に竣工したが、昭和二〇年戦災により消失。二六年に改修。

 平成三年に復元工事が始められ平成六年に創建当時の姿に復元されたという。

 史料室の展示品の中には、近代法典の編纂の経過、日本刑法草案原本や板垣退助が暴漢に襲われた際の事件判決、陪審制度についてのパネルなど貴重な史料が保管され、隣の図書館と併用すれば面白かろうと思いました。

 公園化された中庭を散策しながら、全法務書記局へ。そこで、お茶をご馳走になりながら、懇談に入りました。

 委員長と理事長のあいさつのあと、日民協の果たしている司法関係の統一戦線的な役割と憲法委員会、来年三月の司法制度研究集会についてのアピール、全法務書記長から、法務行政に対する批判的な見解が述べられ、法務局・人権擁護・更正保護・出入局管理・少年院施設等の事務繁忙の実態と、人員増の必要性が説明されました。

 昔話を交えながら、質問や討論をつづけ、これを機に、今後の多面的な交流を深めることを確認しながら、午後三時近く意義深い見学・懇談を終えました。

(副理事長 有村一巳)


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